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眠りのお話

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羽毛ふとんを正しく使って快適に!

秋も深まり、本格的な冬の到来を感じさせる季節です。
多くの人が温かくして眠りにつきたいと思っているのではないでしょうか。
そんな時に思い浮かべるのが、軽くて温かい羽毛ふとん。

今回はそんな羽毛ふとんについてのお話です。
「掛けふとん」の利用について2016年に行ったインターネット調査では、詰めものに使用されている素材として、「羽毛」56.5%、「綿」18.5%、「合成繊維」10.5%という結果で、「羽毛」が過半数を占めました※1。
軽くて暖かい羽毛ふとんは、一度使ったら手放せないという人も多いようです。
また、お手頃な価格で購入できる商品も増え、人気が高まっています。
羽毛ふとんを正しく使って快適に!

ところで、掛けふとんは、掛ける順番によって保温効果に違いがあることを知っていますか。羽毛以外の綿入り掛けふとんは、体に触れる内側に毛布を掛け、その上(外側)に掛けふとんという順で掛けるのが一般的です。しかし、羽毛ふとんの場合は、体の上に直接掛け、毛布、または温かい素材の敷パッドなどを体の下に敷く(敷きふとんの上に敷く)のが、最も保温効果が高いと言われています。
体温が羽毛に伝わり、その熱を逃さないため、保温効果が高まるという訳です※2。

ふとんの保温効果を高める方法

このように、温かくて快適な羽毛ふとんですが、お手入れはどのようにしたら良いのでしょうか。
実際に羽毛ふとんは、寒い地域で育った水鳥の、胸元にある産毛をメインとして、中わたに使用されています。また羽毛以外の綿入りの掛けふとんの中身は、綿や、ポリエステルなどが主流です。
最近は洗えるふとんも増えてきております。大事なのは、洗った後の乾燥です。完全に乾燥させないとカビや悪臭が発生することも!特に、羽毛が1㎏以上入っている冬用の羽毛ふとんの場合は注意が必要です。とはいっても、冬用の羽毛ふとんは家庭用の洗濯機には入りませんし、入ったとしても脱水のときに摩擦で側生地を傷めかねないうえ、乾燥機能も十分ではありません。おすすめは、ふとん丸洗い業者やクリーニング店での洗濯です。
また、羽毛は動物性由来の素材ですから、油脂分を含んでいます。そのため、湿度の高い時期にはニオイを感じることもあります。そんな時は、羽毛ふとんをしっかりと乾燥させ、中身の空気を入れ替えてみてください。
いよいよ冬本番です。羽毛ふとんを賢く使って温かい冬をお過ごしください。

※1 リサーチ×リサーチ
※2 ねむりのレシピ『寒い夜もグッスリ眠りたい!「毛布の順番」変えてみませんか?』

文=「眠りのお話」編集部