眠りのお話

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ライフステージに合わせた寝室環境を。

良い睡眠をとるには、身体に備わったリズムや体温はもちろん、寝具や明かりなどの寝室環境を整えることが大切です。体温は、加齢とともに変化し、室温や湿度は、季節によって違いがあるからです。

今回は、寝室環境とライフステージにおける睡眠のポイントをご紹介します。
ライフステージに合わせた寝室環境を。

これまでの研究から、夏の室温は26℃前後で、湿度50~60%、冬の室温は17℃前後で湿度50~60%の環境が、良い睡眠が得られると紹介されています(*1)。そして、健康な生活を維持するのに必要な成長ホルモンは、入眠から3時間程度の深い睡眠時に多く分泌されます。

夏の暑い日は、エアコンのタイマー機能を利用し、3~4時間は涼しく快適な環境をつくることをおすすめします。その際に、エアコンの風が直接、体にあたらないよう、風向きを工夫しましょう。
冬は、オイルヒーターを利用すると、寝室をやさしく温めてくれるでしょう。エアコンのように風が出ませんので、風向きを気にする必要もありません。冬は乾燥しやすいので、加湿器等で湿度を調整することも大切です。

一方、体温はライフステージによって変化します。
例えば、乳幼児の体温は、大人とほぼ同じですが、調節機能は十分ではありません。さらに、乳幼児は「暑い」「寒い」ということを上手に伝えることが出来ません(*2)。したがって、子ども(乳幼児を含む)の睡眠状態は、大人が注意深く見てあげることが必要です。
また、冬は衣類を多く着させすぎると、目覚めの回数が増えるという研究結果もあります(*3)。着させすぎにも気を付けましょう。

次に、大人の中でも高齢者は、比較的体温が低くなり、調節機能における感受性が低下してきます(*2)。つまり、暑さや寒さに「鈍感」になってしまうのです。
老化に伴い皮膚の温度センサーの感度が鈍くなり、暑さを感知しにくくなるため、夏の暑い夜は、睡眠中の脱水に気を付ける必要があります。
また、冬は室温が低いと、夜中トイレに起きた時、寒さから血圧が急上昇してしまい、「ヒートショック」と呼ばれる危険な状態になりかねません。前述したように、室温は17℃前後に設定し、適温にしておくことが大切です。

このように、人は加齢とともに体が変化します。
ライフステージにあった環境をつくり、良い睡眠をとることで、健康で元気な毎日を過ごしましょう。

寝室の室温にも気を付け、17℃前後になるよう設定しましょう

寒い冬の時期は、寝室の室温にも気を付け、17℃前後になるよう設定しましょう。

*1 睡眠改善学 日本睡眠改善協議会編集 ゆまに書房
*2 乳幼児・高齢者の体温調節 村松京子 繊維機械学会誌1997年50巻3号.
P143- P148
*3 Disturbed nights and 34 month old infants: the effects of feeding and thermal environment, M P Wailoo, S A Petersen, H Whitaker, Archives ofDisease in Childhood 1990; 65: 499-501

文=「眠りのお話」編集部

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